私は好きを、諦めない。

思い続ければ叶うと信じるおたくのひとりごと。

1オタクによる足立透の話。②

続きです。ここから読んでもいいし、①から読んでもいいし。


2012年6月。なけなしのお金を叩き、私はVitaとP4Gを手に入れた。
毎日夜中まで、下手ながらに頑張ってプレイしたのは今でも良い思い出です。



さて、このP4Gは、PS2版のP4に冬休みや新キャラ等の追加が沢山あるのが売りだった。
その追加要素の中に、足立さんのコミュがあった。

コミュとは、所謂キャラとの絆である。
コミュが上がると、そのキャラとのストーリーのような物があったり、女性キャラとは恋人同士になれたりする。




アニメを見てから足立さんが気になって仕方なかった私。
とりあえずジュネスに通い、足立さんが居れば声をかける。かけまくる。
そんなこんなしていると、アニメでは見られなかった足立さんのことが沢山判明した。


まず、それなりにいい学校の出で、学生時代は勉強漬けだったので料理は得意でなく、普段はカップラーメンなどを食べているということ。
作中の7月に彼に話しかけると、「安売りしていたキャベツを買いすぎてしまい、消費に困っている」というような事を言う。
後に彼の代名詞となる「キャベツ」は実はここでしか出ないのだか、「消費に困っている」という点からも彼があまり料理をしないのが伺える。
キャベツなんて野菜炒めなりサラダなり使い道は沢山あるだろうに。


次に、手先がかなり器用ということ。
コミュを進めていくと足立さんを堂島家に誘えるのだが、そこで彼は高度なマジックを披露してくれる。
ちなみに彼の趣味は「リボルバー拳銃のメンテナンス」らしく、P4GA公式によると、部屋のクローゼットには大量の拳銃があるらしい。


そして、他人を見下しつつも、劣等感を抱いているということ。
足立さんは本庁に居た頃はエリートだった。
しかし、周りを見下し自己中心的な立ち振る舞いをしたせいで、八十稲羽へ左還されてきたのだ。

先述した通り、学生時代は勉強漬けだったため友達は居ないし、家族からも愛されていなかった。
八十稲羽へ来てから頻繁に声をかけてくれるおばあさんが居たが、そのおばあさんも足立さんを自分の息子だと勘違いしていただけであり、足立さん自身を気にかけてくれていた訳ではなかった。
「結局自分は、誰かの代わり」そう考えるようになる。



そんな足立さんにも、唯一優しく接してくれる人達が居ました。
それが、主人公がお世話になっている堂島遼太郎とその娘の菜々子ですよ。

作中で明確に描写されている訳ではないけど、足立さんは自分を暖かく迎えてくれる堂島家に対し、自分の居場所や幸せを感じていた訳で。
後に放送されるP4GAでは、そんな居場所を主人公に奪われてしまったことで、様々な面で自分を気にかけてくれる主人公に対して怨んでも怨みきれないという複雑な感情を抱いている描写があります。
この辺りはP4GAの6話、7話を見ていただくとよく分かると思います。自販機の光によって照らされる鳴上くんと、暗闇に佇む足立さんの光と闇の対比がとても印象的でした。



話が逸れました。

もうここまで来ると、私はすっかり足立さんのことが好きになっていました。
世の中の理不尽さなどに不満が募り、2人をテレビに落として殺めてしまうんですよ。クズだ。
元エリートだけあって、主人公達を上手にミスリードする。うん、クズだ。
警察官になった理由も「公務員になりたかったから」。そして、「合法的に本物の拳銃を持てるから」。前者はいいとして、後者よ!!なんてクズなんだ!!


まぁ、調子に乗って色々ボロが出ちゃって見事にこてんぱんにされちゃうんだよね。

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ここ、泣きましたよね。
ちなみにゲームには無いけど、アニメの鳴上くんの「帰ろう、足立さん。」って台詞大好きです。



アニメはここで話が終わりましたが、ゲームはまだ続きます。


足立さんが投獄されてからも、主人公達は世界に違和感を抱き、真実を突き止めようとします。
そんな主人公に、監獄の中の足立さんから、なんと、手紙が届きます。
お手紙。わぁ。

内容は主人公達に黒幕の存在を示唆するものですが、その手紙の一番最後に。
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「バーカ。」 「バーカ。」 「バーカ。」 「バーカ。」

あ、好きです。はい。ちょっろい。


真実を突き止めるルートでは、この後に堂島さんが面会に来るシーンがあります。
ここで足立さんは「堂島さんのしごきよりも、拘置所暮らしの方が楽」と堂島さんに漏らします。
やっぱり、堂島家には特別な感情を抱いていたんですよねぇ。




さて、真END以外の足立さんの話をしましょう。バッド、ノーマルの話は飛ばします。


「共犯者END」


これです。

足立さんが犯人と突き止めると、それを仲間に告げるか、告げないか。
告げないなら、次は足立さんに会いに行くか行かないか。
ここの選択肢で会いに行くと、「共犯者」に。


個人的にこのENDは胸が痛くなるけど、好きなのよ。
一番クズい足立さんが見れます。凄いよ、ここ。

仲間を裏切って足立さん側につく主人公を見て、「馬鹿だなぁ」と思いつつ自分の手駒としてしまう足立さん。
徐ろに携帯を取り出したかと思うと、主人公の携帯に電話すんの。
主人公の携帯に表示されるのは″非通知″
ちなみに本編で足立さんから電話が来るシーンがあるし、その時は「>足立さんからだ」って出るんだよね。
つまり、その時にかけてきた携帯は仕事用。おそらく今までも事件や堂島さんのこと等で何度かかけてきていて、その時に主人公は番号登録していたんでしょう。
なら何故″非通知″表示なのか。私が思うに、ここでかけてきた携帯は、私用。
うわ、やばい。


そしてこの一言。f:id:wk__mn:20160416233844j:plain
うわっ!うわーーー!やばいやばい!
控えめに言ってやばい!!!!足立さーーーーん!!!!!!

ここで手に入るキーアイテムは「足立の電話番号」。
はーーーーー!!!!????
足立さんの電話番号が手元に!?何故こちらからはかけられない!!??何故!!!!????


取り乱しました。


この後に入るムービー、これがまたね……すごいの……。
言葉で説明出来ないからこれの13:26〜見てください。

言葉にできない胸の痛み……………………。
私のVitaには、足立さんが笑う瞬間のスクショが大量に入っています。気持ち悪いですね。



さて、ラストです。

実は共犯者ENDはもう1つあります。
先程のENDに進む選択肢以外を選ぶと、なんと足立さんは海外赴任になります。わお。
日本を経つ直前に、主人公に電話をしてくる足立さん。足立さん主人公のこと好きすぎないかな!?

そんな足立さんの最後の言葉。
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このまま一方的に切られます。

凄いね………これ公式なんです…………。



さて、長々と書いてきましたが実はまだ書きたいことはいっぱいあります。
P4U2とP4GAの足立さんも凄かったんですよ。わ、わぁ………ってなります。かっこいいしクズです。
私の文で少しでも気になった方は、是非これらに手を出してください。そして私に感想を投げてください。




まとめ。「何故私は足立透が好きなのか?」

クズという一言でまとめられるくらい、クズなのに何故私は彼のことがこんなにも好きなのか。
それは、彼がどうしようもなく人間味に溢れたキャラだからでしょう。
自分の思い通りにならない世間に対する不満や、周りに対する苛立たしさ。誰にだってあるであろう感情を制御できなかったガキ臭さ。
そして何より、普段見せて居たへらへらとした顔と、素に戻った時のギャップ。

いやぁ、もう全てが愛おしいんですよね。幸せになってほしいです。


おしまい。




あのくすんだ赤の曲がったネクタイ、堂島さんからのお下がりなんだよなぁ……。

1オタクによる足立透の話。①

始めろ始めろと言われたので始めました。
ただの独り言ばかりです。



突然ですが、私はペルソナ4(以下、P4)が好きです。
今年でシリーズ20周年という歴史のあるペルソナシリーズの中でも、最も派生作品が多いナンバリングです。

数多く居るP4キャラの中でも「足立透」というキャラが特に好きです。
勿論主人公達、いわゆる特捜隊のメンバーも大好きですが、ここでは足立透について書きます。




私がP4に出会ったのは、2011年の冬。
高校受験真っ只中で、ふと、大量に録画しているアニメを消化しようと思い付き、HDDを起動。
その時に見たアニメの1つがP4Aだった。
他にも沢山見たはずなのに、あの頃見たアニメで唯一記憶に残っているのがP4A。



足立さんは1話から登場している。
そんな彼の初登場シーンがこちら。

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出オチならぬ出ゲロ。
これを見た当時の私は足立さんを「ただのモブ」、良くて「名前のあるサブキャラ」だと思ってた。
だって顔が地味。メインキャラにしては地味。めっちゃモブ顔。The モブって感じ。


そんな感じで、アニメの中盤まで足立さんのことはあまり気にしてませんでした。
「あー、足立さんって結構よく出るんだなぁ。」くらい。
だって当時の私は陽介に首ったけ。
ところがどっこい、足立さんあまりにも出る。モブにしてはやたら出てくる。


しかもなんか気付いたらテレビの中で主人公達と闘ってる。
え!?足立さんそうだったの!?あなたモブじゃなかったの!!??犯人だったの!!!!????
24話にしてようやく気付いた私。遅い。


頭の整理がつかないまま、P4Aは放送終了。しかしこの頃にはすっかりP4にハマっていた私。
物語はここで終わりではないとネットを見て知っていたので、劇場版を観ることとP4Gを買うことを決意。
この決断が、後に(私にとって)大変なことを巻き起こすとは露知らずでした。




なんか思っていた以上に長くなりそうだから分けるよ……。